カブトムシのカブくん、ありがとう

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今日は、楽しい週末旅行の話題のはずでしたが、
我が家の一夏のお客様だったカブトムシのカブくんの話題です。

あれは夏の終わりの８月２３日、忘れもしない土曜の夜、
我が家の窓に飛んできてしまったカブトムシが一匹。
主人が手に乗せて、こんなものが窓にいた、と驚いておりました。

カブトムシなのに、何だか小さくて、ツノも短い、
ちょっと弱虫っぽいカブトムシです。

くぬぎの木を探して、逃がしてやろうという事になり、
バケツに入れて、すももを半分にして中に入れると、
これが驚き、それから丸２日、すももにかじりついて
離れないのでした。
なんとも腹ペコなカブトムシです。

翌日には、主人が丁度良い大きさのCDまとめケースを持ってきて、
そこへカブトムシを入れました・・・
・・・すももにくっついたままの、カブトムシ。

「水曜日になったら山に逃がそう。」
と主人と決めて、それまで美味しいものを与えてみようと、
くぬぎのお食事台と、カブトムシのパワーフードをご馳走しました。

この食べ物がたいそう気に入った様子です。
昼間の明るい時間は、こうしてクルリと木の側面に張り付いて、

ちゃんと外敵から隠れていられる、お利口さんです。

８月の２８日にもなると、しっかりとした家も出来まして･･･
９日２日、すっかり我が家の一員に。
以来ずっと、コミカルな動きと愛嬌のある素振りで
皆をなごませてくれました。

時には「カブくん嫁問題」が発生･･･お嫁さんを貰おう作戦！は、
(カブト虫のつがいは一緒に暮らしません)
(一緒に入れたら片方が死んでしまったり)
との情報により断念。

９月に、いよいよ逃がしてあげようとした時には、台風襲来。

カブくん、トイレの時は、後ろ足とお尻を持ち上げて、
半逆立ち状態でフンをして、それがお尻にくっついたままに｡｡｡
どうするのかとじっと見ておりますと、
空中に浮いたその後ろ足で、フンを蹴って外に落とし、
木の上を綺麗に保つ知恵を披露♪

一昨日は、私たちが旅行から戻ると、
嬉しそうにくぬぎマットの中をラッセルして遊び、
高い木に登って景色を眺め、
夜にはお食事台で沢山食べておりました。
そんなカブくん、昨日急に木から落ちて、
裏返しになってしまいました。
すぐに気づいて起こして、
お食事台に乗せると、
「ボクは今、食べません」
と言いたげに、くぬぎマットに埋まりに行きました。

(あぁ、弱っているのだな)
とは思いましたが、それでも歩きまわっていたので、
まだ大丈夫と思いました。
でも今朝の寒さが堪えたのでしょう、ずっと動きません。

お食事台の上にきちんと座ってじっとしております。
私は、寒さを何とかしようと、暖房をつけたり、加湿をしたり、
足や触覚の１本でも動かないかと、４時間ばかり
カブくんを応援しておりましたところ、
主人からの仕事の昼休みの電話で、
今朝確認して、綺麗にして台に乗せたと聞いたのでした。

カブくんとのお別れは悲しい事なのですが、
思えば、一日に何度も、
いちご味、ぶどう味、バナナ味、黒糖味の
美味しいご馳走をたらふく食べて、
くぬぎマットをラッセルしたり、
くぬぎの葉で隠れん坊したり。
カブトムシが楽しそうに暮らすのを知って、
カブくんが我が家に来てくれて本当に良かったと思いました。

カブくん、大好きよ。　ありがとう。

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