火事に気づいた”あくび”

朝、昨日のブログ記事を書いていると、外で「ポンッ、ポンッ」という音が聞こえた。
（何かしら）、と思いつつPC前にいると、
”あくび”が低く、鋭く、しかし抑えた声で
「ワッ、ワッ」
と警戒音を何度も出しながら、テッテッテッ、と足音をたてて
ウロウロと全く落ち着きがない。
そのうちに、たくさんのサイレンの音が近づいてきた。

「あくび、今ちょっと見てくるからね、まっててね」

玄関のドアを開けると、
目の前の３，４軒むこうの家の屋根から
赤い炎と黒い煙が吹き上げていた。

煙を防ぐためにドアを閉め、
落ち着かない”あくび”を膝にかかえると、
”あくび”は私の腕を小さい前足で、ぎゅっと握り締めて
その上にアゴを乗せて、身を縮めている。

「よしよし、よしよし、教えてくれたのね。
ありがとうね。よしよし。」

吠えればいつだって「No!」と、怖い声を出してしつけていた私も、
今日は、”あくび”を褒めました。
・・・褒めるつもりはなかったけれども、
すぐ身近に起きた火事と、それを察知した”あくび”に
自然にお礼の言葉が出たのです。

消防、警察、救急、電力会社など、
私の家の前では、たくさんの人が忙しく消火活動等をし、
２時間ほどで煙がおさまりました。
ご近所に家が無くなったかたが。。。と思うと、
悲しくなって、見にいかれなかったので詳細はわかりませんが
どうか誰も怪我などしていませんように。

これから空気が乾燥する季節になります。
火の元には十分気をつけてお過ごし下さい。

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